研修医奮闘記
当院にて地域医療研修に参加した研修医のコメントを掲載しています。
平成29年8月
高千穂での地域研修を終えて
黒木脩矢
宮崎大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター
高千穂での研修は事前に細かくスケジュールを決めて頂いており、毎日違う内容の研修で、飽きがこない充実した研修内容だったように思います。外来で初診の方を診察させていただいたり、訪問診療、訪問看護やリハビリ、養護老人ホームなどの施設の見学など多くの場所で研修させていただきました。外来では老若男女問わず患者さんが受診しに来られ、この1か月間で20人ほど診させていただいたと思いますが、軽症の方が多い中、重症の方もおられ、その方に対する診断や今後の治療方針など色々考えさせられました。
訪問診療では、町立病院だけでなく佐藤医院でも経験させていただきましたが、中にはとても細い道を抜けて山の奥深くにあるような家に住んでおられる方もおられました。殆どの方が高齢の方で、高齢化社会を物語っていたかと思います。体が不自由で、寝たきり状態の方もいらっしゃいましたが、そのような方々に対する診療として訪問診療の存在の大切さを実感させられました。その他にも予防接種や内視鏡検査など多くの事を経験させていただきました。初めてのこともあり時には失敗することもありましたが、先生方や医療スタッフの方々に優しく指導していただき、自分の知識や技量も上げることが出来たと思います。
この1か月間、高千穂という地域で総じて楽しく研修させていただきました。この場を借りて、色々と自分にご指導して頂いた院長の久米先生、内科の先生方、佐藤医院の佐藤元二郎先生をはじめとして、その他多くの医療スタッフの方々にお礼を申し上げます。皆様のおかげで充実した1か月間を過ごせたように思います。本当にありがとうございました。