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院長の部屋

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病院長の画像

令和6年1月 新年を迎えて

 高千穂町国民健康保険病院のホームページへお越し下さいまして、ありがとうございます。

 新年、おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 今年は1月1日に石川県で震度7の地震がありました。犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 今回の年末年始に救急外来を受診された患者さんは、外来181名、緊急入院9名、救急車15台と、昨年より多くなりました。今回は、インフルエンザの患者さんが44名、新型コロナの患者さんが6名でした。

 昨年5月8日から、新型コロナが感染症法上の5類に分類されました。WHOも「緊急事態の終了」を発表しました。これに伴って行動制限も緩和され、高千穂峡など町内の観光施設でも観光客が増えてきています。しかし、感染者がゼロになったわけではありません。コロナウィルスは突然変異を起こしますので、まだ油断はできません。またインフルエンザの患者さんも増えています。

 昨年4月、当院と日之影町国民健康保険病院で病床機能転換が行われました。当院は、急性期病床が106床、地域包括ケア病床(在宅復帰を支援するための病床です)が14床となり、日之影町病院は療養病床が40床、地域包括ケア病床が10床となりました。当院で急性期の治療が終わった患者さんが、引き続き療養が必要な場合は、日之影町病院に移っていただくことになりました。現在、患者さんやご家族の協力で、スムーズに転院されています。入院患者さんのご家族にとっては、病院まで遠くなって不便ですが、西臼杵郡の人口が徐々に減っているこの時、病院の機能を集約する事は、必要なことだと考えています。

 ところで、高千穂町は山間地であり、林業に携わる人も多く、高所から転落した人や、また、交通事故の患者さんも運ばれてきます。最近は、救急隊員が高エネルギー外傷(体に大きな力が加わって起こった外傷で、スピードの速い交通事故、転落事故などが該当します)と判断したときに、病院に着く前に、ドクターヘリやドクターカーを要請することがあります。患者さんが到着して、我々が迅速簡易超音波検査を終えていると、救命救急センターのドクターが到着したときに、すぐCTに向かうことができます。一緒にCT画像を見て、頭蓋骨内の出血や腹膜炎などがなければ、当院に入院しての治療となります。救命センターのドクターにとっては、結果的に無駄足になりますが、万一、重症だった場合のことを考えて、患者さんを少しでも迅速に運ぼうとするための取り組みです。宮崎大学の救命救急センター(落合秀信教授)、宮崎県立延岡病院の救命救急センター(金丸勝弘センター長)のスタッフの皆さんには、大変お世話になっています。

 本年も、皆さんが気持ちよく、安心して町立病院を利用していただけますよう、職員一同、頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。

                    

令和6年1月
病院長 久米 修一

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