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院長の部屋

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令和5年1月 新年を迎えて

 高千穂町国民健康保険病院のホームページへお越し下さいまして、ありがとうございます。

 新年、おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 今回の年末年始に救急外来を受診された患者さんは、外来180名、緊急入院0名(入院制限中だったため)、救急車16台と、入院以外は昨年より、かなり多くなりました。今回は、新型コロナの流行と年末年始が重なりました。コロナに感染したり、濃厚接触者になったりしたため、スタッフの欠勤もあり、急遽、勤務になった職員もいました。

 昨年は特に第7波、第8波で、高千穂町内でも多数のコロナ陽性の方が見られました。発熱外来には多くの患者さんが受診され、町内の高齢者施設や幼稚園でもクラスターが発生し、特に高齢者で入院が必要になる方が出てきました。現在、無症状あるいは軽症の方は、基本的に自宅療養となりますが、高齢者や基礎疾患がある方の中には、重症化する人がいらっしゃいます。特にこの第8波では、新型コロナが重症化して肺炎になる方よりも、もともとあった心不全や慢性肺疾患などが、新型コロナをきっかけに悪化して、搬送されることが多くなっています。そのような方たちは、通常はウィルスが消失すると言われている、発症から7日たっても、咳や、発熱などの症状が続き、検査するとコロナ抗原陽性となる人もいらっしゃいます。このような方も感染源となりますので、隔離を続けなければなりません。病棟内でもクラスターが発生し、もともとは3床だった新型コロナ病床を増やさざるを得ず、コロナ確定者だけでも最大22床(急性期病棟は全部で60床)となりました。その他にも濃厚接触者となる患者さん用の病室も設置し、それらのスペースに入るために、防護服やN95マスク、フェイスシールド等の着脱が必要になりました。これらで病床が逼迫し、新しい入院を受けることができなくなりました。皆さんには大変ご迷惑をかけました。しかし、感染管理室を中心に、全スタッフが適切な感染対策を行って、クラスターの拡大を最小限に抑えることができたと思っています。WHOは、今年、2023年中にコロナが、世界的な緊急事態ではないと言えることを期待していると、昨年末に発表しました。少なくとも今よりは、良い状況になると思います。

 話は変わりますが、当院では、3年前から感染管理認定看護師の教育課程の研修生を受け入れています。11月から12月の1ヵ月弱の間、2人ずつ、院内外のいろいろな部署で研修します。感染管理認定看護師は、実務研修を5年以上受け、認定看護師教育機関の入学試験に合格した後、6ヶ月以上の教育課程、600時間以上の研修を修了して、試験に合格しなければなりません。これまでは、県内外の病院で勤務している看護師が研修を受けていましたが、今回初めて、県内の高齢者施設の看護師が参加してくれました。研修の最後にあった最終評価には私も参加し、彼女たちの発表を聞きましたが、頑張って勉強していました。慣れない土地での研修と毎日のレポート作成で大変そうでしたが、休みの日には高千穂峡や、国見ヶ丘の雲海などの観光も楽しんでいたようです。彼女たちが認定看護師の試験に合格して、それぞれの病院や高齢者施設に帰って、新型コロナやインフルエンザなどの感染症の拡大防止のために活躍してくれればうれしいです。

本年も、皆さんが気持ちよく、安心して町立病院を利用していただけますよう、職員一同、頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。

令和5年1月
病院長 久米 修一

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