燈々無尽
このコラムは高千穂町の広報誌にも「病院だより」として掲載しています。
目標は一日一万歩
内科医 堂福慶吾
高千穂町広報誌2014年6月号掲載分
どうも初めまして、今年の4月から高千穂国民健康保険病院内科に赴任しました堂福です。
さて、外来でのよくあることですが、食事・運動について患者様ができているか聞く場面がよくあります。
「きちんと運動していますか?」と聞きますが実際のところどんな運動をどれだけすればよいかわからない人も多いのではないでしょうか?
今回は効果的な運動について皆様に紹介させていただきたいと思います。
効果的な運動の基本は5つあります。
(1)運動の種類
ウオーキング、ジョギング、サイクリングなどの運動が勧められます。
(2)運動の強度
運動の強さによって心拍数は増えます。心拍数を目安にすれば運動の強さがわかります。脂肪を燃料として有効にもやすことのできる強さは自分が最大に行える強さを100%とすると40-70%といわれます
「きつさ」を目安にしてもよいです。少し息が弾むぐらいでいいです。
(3)運動の継続時間
脂肪が燃焼されだすのには少なくとも15分以上の時間かかりますので15分以上は継続したほうがいいです。
エネルギー消費としては1日240Kcal(3単位)
1単位の運動=早歩きの散歩 20分
1日1万歩を目標とする。
(4)運動の頻度
運動には持続効果があるため代謝に及ぼす効果は1-2日維持されます。
3日/週以上は継続させるといいでしょう。
(5)運動の実施時間帯
運動する時間帯は食後1時間から1時間半ぐらいがいいとされます。運動で使われた分だけ食後の高血糖を抑えることができるからです。糖尿病の方で内服・注射されている方は運動によって低血糖にならないように十分注意しましょう。