背景色変更
文字の大きさ
メニューはこちら

院長の部屋

院長の部屋

病院長の画像

令和6年4月新任及び退任のあいさつ

新任のあいさつ

みなさまこんにちは。

高千穂町国民健康保険病院のホームページへお越し下さいまして、ありがとうございます。

前任の久米医師から引き継ぎ、2024年4月1日から院長職を拝命しました、佐藤と申します。

簡単に自己紹介申し上げます。隣の日之影町の生まれです。こちらに赴任する前は宮崎大学にて腎臓疾患の進行抑制の研究をしておりました。専門は内科の中でも腎臓内科になります。当院では透析患者さんの担当もしております。

新聞やテレビでの報道にあったように、今年度から西臼杵郡の3公立病院は機能再編・経営統合されました。人口減少・高齢化が著しく進んでいる西臼杵地域において持続可能な医療体制を構築していくための方策です。当院は主として急性期の患者さんを担当することになっています。入院が長引く場合など日之影町国民健康保険病院や五ヶ瀬町国民健康保険病院へ転院をお願いする場合もあろうかと思います。なにとぞご理解のほどお願いいたします。

当院は前年度の3月31日をもって高千穂町立から西臼杵広域行政事務組合の中の病院事業部を構成する3公立病院のひとつとなりました。この3公立病院をまとめて「西臼杵医療センター」と呼称することにもなりました(https://www.nishiusuki-hp.jp/)。当院名は従来通り「高千穂町国民健康保険病院」です。通称で「町立病院」と親しまれてきたと思いますが厳密にはその呼称は正確ではないことになります。

また、医療機関を含め国全体に大きな脅威を与えていた新型コロナウイルス感染症が感染症法上の位置付けも5類となりましたが、依然として当院を含め医療機関では大きな問題であり続けています。今後とも感染症対策には病院をあげて対応してまいります。

今年は年明けから能登地方、台湾、そして直近では日南市、豊後水道に震度5以上の地震が起きています。南海トラフ地震が想定されている規模で発生しますと、西臼杵地方も無傷では済まないと思います。津波は来ないでしょうが大きな揺れで上下水道・電力・道路などのインフラが障害を受けることが想定されます。それでも当院は位置的に宮崎県北部地域と熊本県の間にあり、中継基地としての役割を求められることになると思います。

このように、新型感染症・自然災害など今後とも医療を取り囲む環境は厳しいものがあろうかと思いますが、職員一同住民の皆様の信頼を得られるよう努めてまいりますので、今後ともご支援ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

                                           令和6年4月

                                         病院長 佐藤 祐二

退任のあいさつ

今回、家庭の事情から高千穂町病院を、退職させていただくこととなりました。9年もの長い間、大変お世話になりました。

私は熊本大学消化器外科医局からの派遣でしたので、退職後も当院が医局と良好な関係を維持するために、2年ほど前から医局には話をしていました。後任についてもお願いして、去年の10月頃からは甲斐町長にも働きかけていただきました。しかし、今年3月に熊大消化器外科全体で10人退職するということ、また去年4月の入局者が4人しかいないため、常勤医を派遣することは難しいとのことでした。他にも人員削減となる施設があります。そこで、宮崎大学の消化器外科にも、医局長、教授に聞きましたが、宮崎大学の方がもっと人的には厳しいとの事でした。

 高千穂町病院から外科の常勤医がいなくなるのは、大変残念ですが、高千穂の医療全体を守ることが大事と考え、院内の関係者で対応を協議しました。今、逆流性食道炎、慢性胃炎や便秘症などで外科に通院している人の中には、既に内科にもかかっている人も多く、主に内科で診てもらうことになりました。胸腔ドレーンやイレウス管などを入れる人は、それほど多くありませんが、延岡病院に紹介することになります。延岡病院・外科の土居先生にはお願いしました。ここでやれることが減るのは残念ですが、今、全国で外科医が減っています。外科の患者さんをある程度、大きな病院に集約することは、仕方ないかと思っています。

 一方で2月下旬、熊大消化器外局から連絡があり、今、来てもらっている土日の当直以外に、平日に当直と翌日1日の外来を担当してもらうことになりました。金曜日の午後も13時頃から来て外来などを診てくれます。合計で1日半、外科の外来が開かれることになります。

 4月からの院長は、副院長だった佐藤祐二医師に決まりました。副院長には、今の塩月医師に加えて、耳鼻科の甲斐医師、内科の押方医師に就任してもらい、副院長3人体制で新院長をサポートしてもらいます。

 熊本大学を卒業してから、熊本大学附属病院、済生会熊本病院、熊本労災病院、人吉医療センター等で、年間300例以上の手術に従事してきました。ここでも1年半くらいは手術をしていましたが、外科医が減って手術ができなくなりました。外科医や麻酔科医を探しましたが、うまくいきませんでした。この時感じたのは、西臼杵郡には外科医だけではなくて、内科医も足りない、全体の医師数が少ないということでした。外科だけでなく、高千穂の医療全体を守ることが必要と思いました。今後も、宮崎大学、熊本大学、宮崎県庁、済生会熊本病院などに働きかけて、医師の派遣を要請することが大切だと思います。高千穂町に長く務めてくれる定着医が増えることが一番ですが、それだけでは若い医師はなかなか集まりませんので、県庁と連携して自治医大卒の医師や地域医療枠の医師を2-3年ずつでもいいので、持続的に派遣してもらうことが必要だと思います。

 最後になりますが、私が赴任した年は、常勤医が10名でした。その後、最も多い時で13名まで増えましたが、昨年度は12名でした。4月からは1人減って11名になります。常勤医を増やすためには、皆様のご協力も必要になります。今後とも高千穂病院をよろしくお願いいたします。

令和6年4月 久米 修一


病院長 佐藤祐二

過去の記事一覧
その他

採用のご案内笑顔で患者と接してくれるあなたをお待ちしております。